今から80年前 1945年(昭和20年)8月6日 8時15分 広島では日差しの強い朝を迎え 一日のはじまりに備えるとともに何気ない日常を贈っていた中 PR PR 1つの原子爆弾により一瞬にして街は絶望の光に包まれ、多くの人が爆風に吹き飛ばされて被爆し犠牲となられました 街に歩いていた多くの方々は爆風に飛ばされて即死 広島市街地に走っていた白亜の市電は一瞬にして真っ黒に染まった上でそのままエンジンがかかったまま余力で走り続けていました 今や、原爆ドームとして残されている建物・広島県産業奨励館では 更なる海外への広島特産品PRに向けて公務にあたっていた内務省職員30名が被爆とともに即死されました 被爆した直後に我々の想像の絶する3000℃以上の地表温度とともに熱風に煽られ、多くの人が苦しみがたい熱さで水を求めては 致死量を遥かに超える放射能成分が入った川に「水よ……水よ……」と集まっては多く飲み干し、その場でバタバタと浮いて亡くなる方も多くいました オアシスだったはずの河川が死の川とと化して、多くの遺体に埋め尽くされ大量の血液とともにそのまま海まで流されました 相生橋を目標拠点として投下された原子爆弾は一瞬にして多くの生命を奪い、多くの人生を今日まで苦しめています あの日から本日で80年 我が国・日本は今日までアメリカの『核の傘』となり、実質的に同盟国の核抑止により国家安全保障が守られている状態が続いています あの日、広島において多くの命を奪った核兵器が 今や日本の国家安全保障の抑止力に使われているのです PR PR これは世界唯一の被爆国として決してあってはならない事であり、直ちに『核の傘』への脱却を図っていかなければなりません 昨年3月には原爆を開発した第一人者・オッペンハイマーの半生を描いた映画作品『オッペンハイマー』が公開され、世界中から大きな反響が沸き起こりました 劇中には、主人公であるオッペンハイマーがかつてない人類を一瞬して絶滅させる世界初の脅威的な兵器を開発した事による深刻な苦悩が繊細に描かれていました 実際に、周りの米国民は原爆を開発し、疲弊していた米日戦争を即座に終わらせたとしてオッペンハイマーを英雄視し大きく称賛していたものの オッペンハイマー自身は原子爆弾開発直後、一生にかけて多くの人を奪ってしまったという罪悪感の苦しみに侵されていたそうです 今日まで原爆を投下した側の米国では未だに『原爆神話』が世代を超えて浸透しており、核兵器に対しての正当な理解が得られておりません 多くの米国民が「原爆が世界平和を導いた」という認識で生き続けています 世界の世論を核廃絶へと導かけるには こうした大きな誤解を解かせていく事が重要になってきます 昨年には被団協がノーベル平和賞を受賞されました 世界中は今、核廃絶に向けて大きく動きつつあり 核兵器を正しく理解しようとする機運が非常に高まっています もう二度と、人類において核兵器による被爆者を出すことは断固としてあってはなりません PR PR 国際情勢による核脅威を直ちに阻止していく為にも 日本政府は米への核抑止に屈するのではなく、我が国としてのメッセージを正当に強く発信した上で 国連での核兵器禁止条約に締結すべきです 世界唯一の被爆国でありながら、核兵器禁止条約に反対するのは日本国民として非常に許し難いものです 今後、我が党としても 『核兵器のない世界』・『武器を持たない世界』を実現させるために 核兵器の恐ろしさなどを強く訴え、『核兵器廃絶実現』に向けて政策提言していく方針であります 核武装を善とし、核抑止力を国際情勢による発言力を強めていく時代を直ちに終わらせ 外交による平等な対話で平和的解決していく国際情勢へと転換していく必要があります 国境を問わずして誰もが笑顔で平和に生きていける世界を目指して 英進党は平和主義重視で今後とも政治活動を続けてまいります 人類の脅威は核兵器だけではありません いわゆる核兵器とともに『ABC兵器』と呼ばれる 生物兵器、化学兵器 そして更にはAIを駆使した『AI兵器』が 今日に起こっている戦争において大量に使用され、多くの尊い生命が奪われています PR PR 80年前、一つの核兵器によって多くの命が奪われた被爆国・日本の後世を担う私達はこれからの将来に 『核兵器のない世界』を目指していく上でどのような行動をとっていくべきなのか どのような手段で世界の指導者たちに大きく発信していくべきなのか 今すぐに考えていかなければなりません 現代に生きる被爆者の平均年齢は今年で81.3歳となり 被曝経験者の声が徐々に少なくなりつつあります 今こそ、原爆の悲惨さを後世に語り継ぐために 被爆者の声を継承していかなければなりません 今後、どの時代になろうとも永遠に核兵器が使用されない為の最重要課題であります 世界の恒久平和を築いていくために 今、私達日本人に新たな選択肢が迫られています 『核兵器廃絶』と口にするだけではなく 行動へと移していかなければ無意味です 核兵器のない明るい明日を築いていく為に 私達は今後も、核兵器の悲惨さを発信した上で政策実現に向けて動いていく事をここに深く誓い 英進党としての追悼談話とさせていただきます 終わりになりましたら もう二度と同じ過ちを強くお約束させていただいた上で広島において被爆された皆様方に対しまして心からお見舞い申し上げますとともに 被爆者の御霊の皆様方に対しまして哀悼の意を表します
2025年(令和7年)8月6日
英進党名誉総裁・党首
Eishin
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